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11.152015
「たかがボウタイ、生地や素材にそれほどまで拘るのか」その2
着物には何故か、不思議な魅力がある、言葉ではなかなか表現できないような、力があるように思えてならない。
日本にはとても優雅で品のある着物が沢山ある
特に、現代の着物生地ではなく、100年以上前の着物には何故か、不思議な魅力がある、言葉ではなかなか表現できないような、力があるように思えてならない。
決して、現代の着物や生地を否定しているのではないのです。
素敵な着物ばかりです、「おお、凄いな」と唸るような良いものがたくさん有ります。
しかし、MASAZIROは、やはり古い着物が好きですし、何故かその着物のもつ、物語りを想像することが楽しくてならないのです。
当時の、持ち主はどんな方だろう、幕末をそして明治を生きた人なのだろうか、どんな人生を過ごされたのか?と想像することで着物が生き生きとするように感じるのです。
当時の、呉服屋はこの反物をお客様にどのように勧めたのか、店先でお客さまの肩にかけ「とてもお似合いです」と揉み手をしていったのだろうか。
それとも、武家のお屋敷まで出向き、反物を転がし奥方に「良いお品です、奥方様の為に御作りさせていただきました、よくお似合いですょ」「日の本一とは、 このことを言うんでございましょうか・・」と愛想笑いをしながら商をしたのだろうかと想像するのも面白ではありませんか。
そして、この着物の生地を織った職人の仕事ぶりに思いを馳せるのです、この職人は、何か月、いや何年かかって織上げたのだろうかと・・・。
現代織にはない良い手仕事だなぁとつくづく思うのです。
MASAZIROが着物生地やネクタイに魅せられたのは、古い話ですが、父親の遺品の中で総絞りの一本のボウタイを見つけたときに始まります。
いつか、このボウタイを結んで歩きたいという思いがスタートでした。
幸い、妻は京の古道具屋の娘、着物の良し悪しを見分ける審美眼はなかなかなものです。
古布や着物の買い付けには妻も同行します、良いものは勝手に目が品物に向くといいます。
良くわからないのですが、不思議に引きつけられるものがあると言います。
京都の町家や奈良の商家にひっそりと所蔵された100年以上前の着物や古布。
不思議に引きつけられるものがある。
日本には、世界に自慢できる着物という伝統衣装があります、とてもエレガントです、その生地を織りあげた職人の知恵や根気、そして熟練の手仕事を思うと き、西洋のネクタイ生地に負けない「和の伝統生地」で作り上げた、ボウタイを結ぶこと、実はとても優雅でエレガントなことではないでしょうか。
MASAZIROの使用する素材や生地ですが、政次郎が「これは!」という素材を使わせていただいております。
京都の町家や奈良の商家にひっそりと所蔵された、100年以上の着物や古布などです。
日本の職人の精緻をきわめた技法により作られた美しい着物を丹念にほどき洗い、
そして最良の部分のみ厳選して作らせていただいております。
現代のシルクにない、技法を凝らした背骨のある硬派で粋な素材ばかりです。
申し上げますが、全てが一点もの、同じデザインのものはありません、御気に召しますれば、一期一会と申しますが、何卒お買い求めいただきワードローブの一点にお加えいただければ幸せでございます。
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