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3.232016
メイドインジャパンの着物生地は絶滅寸前である。
メイドインジャパンの着物生地は絶滅寸前である。
「絹糸のほとんどは中国産です。それより驚いたことに、仕立ての半分以上は、ベトナムなど海外の職人が行っていると言われています。」
また、農林水産省によると、2014年の養蚕農家はわずか393戸で、生糸の生産量も27トン足らずとなっており、ピーク時の1934年(4万5000トン)から1600分の1に減少し、もはや「絶滅寸前」といっても差し支えない。
つまり、流通する「日本の着物」の大半は、「中国産の糸」を用いて日本で仕立てたものか、ベトナムなど海外の工場で仕立てられたものだという現実があるのだ。
【出典】国宝消滅/東洋経済新報社/デービッド アトキンソン氏の著書より抜粋
だからこそ、MASAZIROは100年前、大正や昭和初期の着物生地に拘るのです。
ご存じのように、絹糸の生産のピークは昭和9年、この時期を境にして生産量が減少し、ナイロンや化学繊維の出現により日本の養蚕業が衰退していったのです。
2000年には殆ど国内生産は無くなりました、でも需要は旺盛になってきます。
そこで人件費の安い中国やベトナム、ミャンマーで生産されるようになってくるのですが、もちろん品質管理は日本が行うのです、品質には間違いがないのですが、・・・
水を差すようですが、そこに日本の職人のプライドがあるように思えないのです、コストを下げ利益の増大を図る、経済の原則にのっとった大量産商品となっていくのです。
あくまでも政次郎の偏った観かたかもしれませんが・・・。
現在流通している着物生地には、国産の絹糸で国内で手織されてものは殆ど流通していないのです、あるとすれば価格に糸目をつけない裕福な人々の為に極々僅かに流通しているのに過ぎなく、まず、私たち庶民の目には触れることはありません。
実は政次郎、そのことは統計を見るまでもなく肌で感じていたのです。
だからこそ、100年前、大正や昭和初期の着物生地に拘るのです。
当時の着物は、日本の絹糸で日本の職人が技法の全てを注ぎ込み手織された逸品揃いです、まさしく、オール・メイドインジャパンなのです。
年々、本物のメイドインジャパンの着物が少なくなってきています。何故なら、少なからず本物を見抜く眼力を持った人たちが収集し始めているからです。
元来、良い仕事の着物は、親から子、子から孫に何代にも渡り引き継がれます。勿論、海外にも流れていきます。
極端な言い回しで恐縮ですが、浮世絵のようにオリジナルが殆ど無いということにならねば・・・と思うこの頃です。
政次郎の拘りのボウタイは、古くは幕末、明治や大正、新しいもので昭和初期に織られたものを吟味して使っています。着物としての機能が失われても、ボウタイを作る分量さえあれば、伝統技術、をそして職人の魂を復活させることができます。
お買い上げいただくお客様は、日本の伝統技術の保存にお力をお貸しいただくことになるのです。
本当に、本当に、有り難いことです。
ともあれ、政次郎、少しでも良いものを、日本の伝統技術を職人の魂を、そして本物を知っていただくために「拘りのボウタイ」を皆様に提供でいるよう、まさにに亀の歩みのようですがより一層精進したいと願っております。
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