作品01/Oshima Tsumugi菱格子白点文様のクラブボウ
・ノンリバーシブル・シルク100%・シェルボタン(高瀬貝)
箱から取り出した瞬間、静かな音がしました。シルクが擦れ合う、「シュシュ」という小さな音です。現代の生地では、あまり聞かなくなった音。この生地は、およそ半世紀前に織られた大島紬ではないかと推測されています。長い年月を静かに過ごしてきた布は、今もなお美しい張りとコシを保ち、手結びのボウタイとして新しい命を得ました。蝶を結ぶたびに、結び目の表情は少しずつ変わります。完璧ではない。だからこそ美しい。派手さではなく、静かな品格を好む方へ。背面には三つの高瀬貝シェルボタンを使用し、お好みの長さへ調整していただけます。
これは大量生産品ではありません。長い時間を生きてきた布を、もう一度、人の時間へ戻すために作られた一本です。




