ボウタイを結んで街をあるくと、実に爽快です。

今から、相当前のおはなしです。

ホームページにもかきましたが・・・・

ボウタイを結び始めた当初は、家から一歩踏み出すのがとても恥ずかしいと思いました。

玄関を出て、10メーターほど歩いて、慌てて引っ返し「結び下げのネクタイ」

を締めて出かけるということもありました。

いまでは、笑い話ですが。

しかし、ある時、から全く気にならないようになったのです、八月のお盆に近い日の事でした、

あまりの暑さに白の半袖シャツのみで出かけることになり、どうも首回りがだらしない、で、傍ににあった

レジメン柄のボウタイを結んで出かけました。

街のウインドウに映る自分を横目で見たとき、背筋が伸びシャキッと歩いている自分がいるのです。

おお、結構かっこいいなんて自惚れていました。

訪問先でも「君ぃ、なんか、こう爽やかでいいねぇ」

「ありがとうございます」とかるく会釈を返すと。

「蝶ネクタイなんて、何年かぶりかだょ、ウン、実に新鮮でいいよ」

女子社員から「知的に見えますね、なんか先生みたい」

「ありがとう、中身が伴わなくても、そう見えるか。」と心の中でつぶやいたことを思い出します。

この時から、ボウタイを結ぶことに恥ずかしさも抵抗も感じなくなったのです。

ボウタイを結んで街をあるくと、実に爽快です。

いつもの街の景色も違ってみえる。

そんな不思議な効果もあるのです。

気の利いたレストランでもバーでも、羨望のまなざしであなたを迎えてくれることでしょう。

そして、間違いなく最高のおもてなしを提供してくれることでしょう。

そんな不思議な力もあるのです。